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Tuning
1mm未満の精度を必要とするため、リード調整は慎重に作業してください。
■レスポンス調整
・調整の目的
レスポンス調整でどのような楽器にするかは、最終的には自分の演奏するスタイルなどでも変わってくるでしょう。レガート奏法を多用するのなら弱い息でも反応してくれるようにした方がいいですし、逆に強く吹くのを好む方は強く吹きすぎてもちゃんとリードが鳴ってくれるような調整をする必要があると思います。ちなみに買ってきたばかりのものは鍵盤によってレスポンスが露骨に違う箇所がありますので、まずは「違和感のあるリードの調整」がの第一のきっかけになるとではないでしょうか。余談ですが購入当時の管理人のPRO-37V2は、g1のレスポンスが他のものに比べてかなり悪かったと記憶しています。
調整するのに使うものは、リード片を曲げる(反らせる、又は反りを小さくする)為に使う「薄くて硬いもの」です。小型マイナスドライバーやギターピック、薄いペーパーナイフなどが使えます。また、プレートを外した場合は裏から押して調整するため爪楊枝ややはり小型マイナスドライバー等を使うことになります。
・レスポンス調整のセオリー
レスポンス調整のセオリーは、以下の通りになります。
A:弱く吹いて音が出ないのはリード片とプレートの間隔が広すぎ→リード片の先を下げる。
B:強く吹いて音が出ないのはリード片とプレートの間隔が狭すぎ→リード片の先を上げる。
C:全く音が出ない→リード片の先を上げる、又はリード片に異物が挟まっている場合は取り除く。
D:リード片が折れている→プレート交換
つまり、弱く吹いて丁度いいレスポンスの音を吹きたいときはリードとプレートの間隔を小さくする、強く吹く場合は間隔を大きくするということになります。この時の間隔のことを一般に「上げ身」と呼びます。
弱い息に反応させるためにはリードを一気に強く押すのではなく、真ん中あたりをゆっくりじわじわと何回かに分けて押すのが上手くいくコツです。押しすぎてリードがプレートに埋まってしまった時は、プレートを外して裏側から押します。
逆に強い息に反応させるためには、「薄くて硬いもの」を間に挟んだ後そのリードの真ん中を指で押さえて、先端を浮き上がらせます。
調整したリードが上手く鳴るかどうかは、空気箱を付け直して空気箱のネジを締めなければなりません。プレートを外している場合は、プレートの裏の穴から吸うとその音が出ます。
・調整したレスポンスのチェック
楽器を組んだ後チェックをします。どのくらいの開きでどのくらいの強さに反応するかは試行錯誤していただくとして、ここではコツを少々。
まず、調整した音と隣の音(半音上か下の音)をトリル(何度も反復して)で吹きます。その2つが好みのレスポンスでスムーズにトリル出来たら次はそれより少し強い息、逆に弱い息でもトリルします。
隣り合った音のレスポンスが合っていたら、次は実際に曲を吹いてみてください。それで自分好みのパフォーマンスが出来たら調整は成功です。
各リードのレスポンスの目安として、実際に開きを目でみて確かめるという方法もあります。両隣のリードに比べて1つだけ飛び出てたり沈んでいたら、スムーズな演奏のためにはそのリードはレスポンス調整の必要があるということになります。開きは低い音の方が大きく、高い音に行くにしたがって小さくなっていきます。この開きが滑らかになっているのが調整の目安の1つになってきます。
・更に進んだレスポンス調整
「全体のレスポンスを変えたい」とか「和音で吹くときにバランスよく」とかという場合は、少し計算して調整することになります。
まず注意することは、「歌口に近い低音のほうが息の力は強い」ということです。よく演奏中に低い音が出ないというトラブルが報告されますが、これは急に強い息を吹き込んだことによりリードが振動しなかったからというものが理由の1つとして挙げられます。ちなみに別の理由は「異物が挟まっていた」、「水滴が膜になってリードとプレートにくっ付いてた」等です。
逆に高い音に行くにしたがって強い息が求められますが、高い音は歌口から遠いので更により多くの息が必要になります。
和音の場合は、息が均等に行き渡らないという問題が出てきます。歌口に近い低い音の方が先に息を拾ってしまい、高い音も強く鳴らそうとすると低い音が更に強くなってしまいます。
というわけで、ケースごとにレスポンス調整のポイントを書いてみました。
♪楽に音を出したい場合、室内練習等でなるべく小さい音に調整したい場合
最高音域に近いところをギリギリまで弱めのレスポンスにします。最高音域から真ん中までをなるべく弱めの息で反応するようにして、そこから最低音域まで徐々にリードの開きを大きくしていきます。全体的に弱めにしますが、37鍵だとf3のリードはプレートに沈んでるんじゃないかというところまで下がります。
♪張りのある高音域が欲しい場合
高い音域のリードの開きを大きくします。開きの見た目としては通常の場合より低音域から高音域にかけての開きのしぼみ方が緩やかになっていきます。強いレスポンスに対応させたリードは立ち上がりと音の抜けが良くなります。
♪和音を重視したい場合
歌口に近い低音域のリードの開きを大きくします。逆に高くなるにしたがって弱い息でも反応するようにしてやります。立奏だと鳴るリードの位置の都合上感覚がつかみづらいので、この調整だけ卓奏ホースでするといいでしょう。
♪息の吹き込みでベンドを掛けたい場合
意外に全ての音を強い息に反応するようにさせ、更に強く吹き込むとベンドが上手くいきます。なお、ベンドの時は立奏で口をすぼめて吹くのがコツです。この方法は前出の「鍵盤を少しだけ押さえるベンド」とは異なる方法です。
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