How to Record


■録音方法について
 現在なら個人で様々な録音機材を手に入れることができ、その質や手軽さなどのメリットデメリットを考慮に入れなければいろんな方法が考えられます。マイキングの話をする前にどういうもので録音するのかを提示したいと思います。

・カセットテープ、MD等
 一番手軽な方法です。通常は「プラグインパワー式」と呼ばれる録音機器から電源を供給する小型マイクを使用します。これらのマイクは電機屋さんで売られているもので、通常は会議やインタビューの録音に使うものですが勿論音楽を収録する用途にも使えます。ちなみに僕の初めての録音もこれでした。他にもカセットテープのものだとマイクが本体に付いているものがあります。「マイクロカセットテープ」というさらに小さいものもありますね。
 専門的な機材ではないことからマイキングについてシビアになることはありません。クリップ式で服等に留められるものなら手バンドに引っ掛けても問題なく録音できます。注意点としてはマイクに触れないようにすることと、録音開始ボタンを押すタイミングから演奏開始するタイミングを計算する必要があることが挙げられます。録音開始のボタンを押すと即録音されますので、同時に何かの音と録音する場合は誰か他の人に機材の扱いを頼んだ方が無難です。

・ICレコーダー、MP3レコーダーなど
 ICレコーダーは会議録音や音声メモに使う、テープやMDなどのメディアを必要としない録音機器です。特徴としてはやはりその手軽さと録音時間の長さ(最近は100分超えるものが出てきてます)でしょう。以前は致命的なデメリットとしてそれをそのまま他のものに録音しなおすことが難しいというものがありましたが、現在はパソコンとの連動が出来る上、外付けのカメラで写真を取ることも出来るなど段々と技術開発されています。パソコン接続が出来ない場合は、モノによってはヘッドホン端子があったはずなのでそこからMDやパソコンなどに録音することになります。やはり使い方としては練習の時にポケットに忍ばせて、自分の演奏の確認やアイディアを録音等メモ代わりとしてが一番だと思います。  一方MP3レコーダーは最近登場したもので、その圧縮効率とパソコンとのシームレスさが売りです。記録媒体もフラッシュメモリなどで、パソコンとの連動が武器になります。但しややその録音方法に問題があり、音楽用と割り切れている製品が現在見かけられないことからマイクが内蔵型など不便な面も見られます。ちなみに録音時だけWAVEファイルとして扱うものもあるので、購入の際にはきちんと確認を。
 こういった小型のデジタル録音媒体はとてつもない勢いで開発が進んでいるので、使い方や製品の出方によればコンパクトな録音機材の中では今後の主流になる可能性もありますね。

・MTR(マルチトラックレコーダー)
 MTRとは名前の通り複数の音を同時に、別のトラックとして扱って録音再生できる機材のことです。つまりギター、ベース、ドラム、ボーカルを別に録音して同時に再生するといったことができます。使い方によっては1本の鍵盤ハーモニカで4重奏ということも可能です。他にもシングルCDのカラオケバージョンを1つのトラックに録音した後スタジオに行って鍵盤ハーモニカでメロディを録音するなどの楽しみ方も出来ます。
 現在MTRにはカセットテープ式のものとデジタル式のものがあり、その機種から内容、値段まで様々なものが出ています。カセットのものは名の通りカセットテープを、デジタル式は音声圧縮技術によりスマートメディアやコンパクトフラッシュに録音するものです。デジタル式のものならポケットに入るくらいの小さな3トラックのものから、そのMTRでCD−Rを焼いてデモCDを作るに至るものまであり、購入の場合はある程度の理論武装が必要になってくるためやや本格的に音楽をする方向きの機材と言えるかもしれません。パソコンとの連動などを考えるとデジタルの方が分がありそうですが、カセットテープのものにも編集の容易さや使い勝手のよさ、デジタルの台頭による価格割れによる安価さが挙げられ、一概にどちらが良いかは各人の価値観に委ねられます。僕の使っているものはデジタル軽量4トラック、ギター用のものでエフェクタ付き(=エレアコメロディオン専用)、単3電池×2で駆動という小回りの効くものです。
 録音方法は各MTRにより変わりますが、小型のもの(ギター専用のものも含みます)だとマイクは内蔵のものがありこれだと録音の際厄介です。MTRできちんと録音をする場合はマイクを刺せるものを選びましょう。マイキングについては「マイキングについて」をご覧下さい。

・宅録(HDR)
 「自宅録音」のことで、HDRは「ハードディスクレコーディング」、つまりパソコンのハードディスクを録音媒体にするという録音方法です。一口に宅録と言ってもWindows内蔵のサウンドレコーダーを使うものから何十万という機材を使うものまで様々なのですが、ここでは代表的なものをいくつか。

1:パソコン同梱のマイクとサウンドレコーダーを使用
 Windowsのアクセサリ内にある「サウンドレコーダー」を使うのがHDRの一番基本的なものです。これの付いているパソコンには大抵ヘッドセットマイクが同梱されているのでそれを使います。
 サウンドレコーダーを起動(プログラム→アクセサリ→エンターテイメント→サウンドレコーダー)して、楽器を準備して録音ボタン(赤い丸のボタン)を押すと録音開始です。録音後は名前をつけてファイル保存というプロセスを踏むことになります。なお、サウンドレコーダーには60秒という録音限界時間が用意されていますが、「何もせずに録音ボタンだけ押して60秒録音して、<<ボタンを押してまた録音することでこの制限を無視して録音することも可能です。マイク位置に関しては言及のしようがありません。

2:インターフェイスとの使用及びマイクを使用、アプリケーションソフトで録音
 現在メジャーな方法がこの「オーディオインターフェイス」と呼ばれる機材を用いることでしょう。他にも「サウンドカード」というものをパソコン本体に接続する方法もありますが、外付けな分安定性があるのと最近の普及の目覚ましさからこれを使用する人も多いことと思います。
 DTM二台巨頭のヤマハとローランドの各社から製品が出ており、楽器屋さんで話を聞いて手に入れるという場合ならこれらの中から選ぶことになります。USB接続で扱いやすいものもあり、これとパソコン、及びマイクを接続することになります。
 ソフトのインストールなどは各製品の説明書を見ていただくとして、このインターフェイスとは別に録音のためのソフトも必要になってきます。大抵はソフトが本体に同梱されているはずなので心配は無いと思うのですが、フリーソフトでも扱いやすいものがありますので好みに応じて使い分けると良いでしょう。
 これに加えてマイク(とマイクケーブルとマイクスタンド)を手に入れる必要があります。マイクの選び方や求めるものは様々だと思いますが、詳しくは次の「マイクについて」をご覧下さい。なお、立奏卓奏ともにスタンドは必需品です。


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