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■鍵盤ハーモニカの演奏方法
 鍵盤ハーモニカを購入すると、一部を除き卓奏用のマウスピースセットと立奏用マウスピースが付属しており、どちらかを選択して取り付けるものになっています。卓奏の時は左手で吹き口を持ち、立奏のときは左手で楽器を直付けされたバンドによって支えます。つまり演奏する時に左手は支え役として働くことになり、音程の決定は右手、発音は息ということになります。つまり、右利き用のギターの右手が口(息)、同じく左手が右手と同じ働きをするわけです。
 右手の運指はピアノ等の他の鍵盤楽器と同じです。親指から小指の5本の指を用い、指番号も親指から順に1,2,3,4,5となります。これは立奏、卓奏で変わることはありません。
 マウスピースは噛むのではなく、唇に当てるように軽くくわえて下さい。また、音の長さは主に息で行います。短く(スタッカートで)吹く時は鍵盤を押さえながら「トゥッ、トゥッ、トゥッ」と演奏してください。

 以上がマニュアルなどに則った「オフィシャル」な鍵盤ハーモニカの吹き方です。実際にはプレイヤーがその時々に応じて一番吹きやすい演奏法を突き詰めることになります。

 現在確認されている持ち方は、以下のとおりです(各名称は管理人がこのサイトのために便宜上付けたもので、オフィシャルではありません)。

−−−−−卓奏MP系立奏MP系
基本奏法卓奏立奏順手持ち
派生両手弾き立奏逆手持ち
派生左手持ちMP逆付け

卓奏:ホース型の卓奏MPセットを使用して、膝や机の上に楽器を載せて演奏する奏法。椅子などに座って演奏する場合のスタンダードで、小学校の音楽の授業では大抵この奏法が用いられています。
メリット:視認性抜群。正確な演奏がしやすい。
楽器のハードケースは楽器を入れたまま教科書を立てられるように設計されている。
デメリット:椅子に座る上、机に楽器を置く必要があるので、コンサートに向かない。
座高の高い人は膝に置けない。
ホースが長いためアタックの強弱が付けにくい。

両手弾き:簡単に言えば、楽器を机に置いてMPを口でくわえ、両手でピアノやオルガンみたいに演奏するという誰もが思いつきそうな奏法です。ピアニカ前田氏の監修している楽譜集では2ndパートでこの奏法を使うように指示されています。また、楽器を立てて左ひざに置き、抱えるように吹く荒業をする方がいるそうです。これをするときには左手は鍵盤の支点側から押さえることになります。
メリット:両手で演奏する分、片手では出来ない表現が可能に。
デメリット:たくさん鍵盤を押さえる分多くの息が必要。
両手のパートがある分、息継ぎも大変。
MPを口で支えるため、口に負担がかかり疲れる。

左手持ち:卓奏ホースMPを口でくわえ、左手は立奏同様バンド持ち。持ち方何と無限大。ギターで誰かがやってた様な「背中弾き」なんて荒業もOK。また、楽器を立ててエンド部分を左ひざに置いて吹く方法も確認されています。
メリット:パフォーマンス性抜群。楽器の位置が完全にフリー。
自分で楽器を見られるため視認性も良い。持ち位置が変えられるため左手に優しい。
デメリット:MPを口だけで支える必要があるのはレフトハンドと同じ。
位置がフリーといってもホースの長さの範囲内に限られる。
調子に乗ってるとホースを引っ張ってMPを落とす可能性大。

立奏順手持ち:立奏用MPを使用して、左手を直付けされたバンドに手を入れて楽器を支えて演奏する奏法。立奏といっても必ずしもたっていなければいけないというルールは全くなく、「立奏用MPを使う」ということが関わってきます。小学校では音楽会になるとこの奏法になって舞台に立ちます。
メリット:吹奏楽器としてのニュアンスを出しやすい。
アタックの強弱が付けやすい。
パフォーマンス性良好。
デメリット:視認性が悪く(ほとんど右目だけが頼りで距離感がつかみにくい)ミスをしやすい。
少し左手に無理のかかる持ち方になり、長時間の演奏は思ったより向かない。

立奏逆手持ち:左手で下から楽器を支え、鍵盤を上に向けて演奏する奏法。バンドに手を入れる方式と入れない方式が確認されており、立奏とは逆の方向(つまり、鍵盤支点部分)から手を突っ込むため「逆手」持ちというわけです。代表プレイヤーはピアニカ前田氏、新谷キヨシ氏。
メリット:立奏の中で視認性がよい奏法。
デメリット:楽器を完全に持つことになり、二の腕が疲れやすい。
メロディオンだとあまり視認性のアドバンテージは受けられない(ピアニカ推奨)。

MP逆付け:立奏で、ピアニカの波型になっているMPを下向きに付ける奏法。
メリット:目の高さと見る方向が楽器に対して平行になるので視認性が上がる
デメリット:笛型MP限定。ルックスにやや違和感あり。

鍵盤ハーモニカのWebサイト"Sing R. Sing!"
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