■鍵盤ハーモニカってどんな楽器?

鍵盤ハーモニカは「リード」と呼ばれる薄い金属片を空気の流れによって振動させて音を出す「フリーリード楽器」の一種で、
鳴らしたい音の鍵盤を押さえながら楽器に息を吹き入れることで音を出す楽器です。
全ての楽器を5大分類した「ザックス=ホルンボステル分類」の定義では空気で鳴らす楽器になるので「気鳴楽器」に分類されます。
また、工業分野では単純に「リード楽器」と呼ぶことがあります。

同時に鍵盤楽器でもありますが、息で音を鳴らす楽器のうち鍵盤というインターフェイス(人とモノとの接点)を備えた楽器は
電気楽器を除けば鍵盤ハーモニカのみで、
他の鍵盤楽器経験者や管楽器経験者がこれまで得てきた音楽的能力を利用して様々な表現が可能です。

元々は初等音楽教育の簡便化(ハーモニカだと何の音を吹いているのか目で分かりにくいが、鍵盤ハーモニカなら目で理解でき指導しやすい等)
を目的に開発され発展したきた子供向けの楽器ですが、
現在はそのパフォーマンス性が注目され多くのアーティストが注目する新しい楽器へ進化した、と言っていいでしょう。

鍵盤ハーモニカという楽器は

・フリーリードを有し、
・音程を決める鍵盤があり、
・空気の流れ(主に人の息)で音を鳴らす楽器である

と定義できます。

■いろんな呼び方

鍵盤ハーモニカは複数のメーカーから発売されています。
そのため通常は「ピアニカ」「メロディオン」等各メーカーの製品名か一般名称である「鍵盤ハーモニカ」という名称を使うのが普通なのですが、
慣例的にヤマハ製の鍵盤ハーモニカ「ピアニカ」という名前が一般名詞として使われることがあります。
これは初等教育上で一番普及されているであろうヤマハ製の鍵盤ハーモニカの名称がそのまま楽器名として定着してしまったものと考えられます。

その他確認されているものとして、
「ケンハモ」「鍵ハモ」「鍵ハ」「ピヤニカ」「鍵盤ハモニカ」「ブレスキーボード」「ポケットピアノ」
等々多くの通称があります。幣サイトではその中でも良く使われる「ケンハモ」という名前をURL等に使用しています。

■鍵盤ハーモニカの特徴

鍵盤ハーモニカは「有鍵盤式フリーリード吹奏楽器」と解釈することが出来ます。
つまり管楽器の奏法と鍵盤楽器の奏法の両方を用いるフリーリード楽器です。
これによりいろんな解釈が出来るのですが、例えば「息で鳴らす鍵盤楽器」「任意の和音を鳴らせる吹奏楽器」等、
他の楽器では出来ないアプローチが可能となっています。また、電気回路を用いない楽器としては最小の鍵盤楽器でもあります。

フリーリード楽器は管楽器や弦楽器と違い、1音1音の調律を必要とします。また強く吹き込むことにより音程が若干下がってしまうため、
正確なチューニングの必要なクラシックなどの音楽には迎合されない傾向があります(最近はクラシックでの鍵盤ハーモニカ演奏も見られます)。

鍵盤は標準的なピアノ鍵盤に比べて幅が数ミリ狭くなっています。
そのため複音程(オクターブより広い音)の和音を押さえることも可能です。
鍵盤のタッチが軽いことから早弾きも容易です。

テクニックとしては単純な和音演奏の他和音、グリッサンド、トリル、管楽器のタンギング、トレモロ、フラッター等々。
また、フリーリード特有のベンディングも表現可能です。

シンクレア民族音楽工房
Since 2001.3.28
Copyright(c)2001-2017
"Sinclair's Aterier of Folk Tunes", "Sing, R. Sing!", "Runanse Sing!"
All Right Reserved by "Pole" Nakao