■エレアコ化におけるパーツ考
事項から述べるPRO-37V2用のエレアコユニットはボリュームを搭載したサーキット(電気回路)になっていますが、別にサーキットを必ず組まなければならないというわけではなく、最低限必要なものはコンタクトピックアップ、ケーブルと楽器をつなげるジャック、アース線の3つになります。
電気的知識も合わせて、ここでは使用する各パーツについて。
・コンタクトピックアップ
前述のとおり、物体の振動を電気信号に変えるもので、「ピエゾピックアップ」と言ったほうが楽器屋さんでは通りがいいです。言ってみれば音を拾う「入り口」がこのパーツです。元々アコースティックギター用にいくつも商品は出ていて、探そうと思えば割と多くの種類のものを見つけることが出来ます。このピックアップを楽器内部の「空気箱」という部分に貼り付けるわけです。勿論楽器カバー裏側に貼ってもいいんですが、音量で不利な上左手が裏カバーとこすれあう音を拾ってしまうためあまりお勧めはしてません。
ピックアップ本体と逆のケーブルの端には、ギター用のモノラルジャック又はテレビに接続する映像端子みたいなものになっています。これをそのまま使うか、又はジャック部分を切り取って配線に手を加えるという手段をとることになります。
自作用のピックアップと言うのも出てきており、これはジャックになるはずの部分が既に配線になっているものでそのままハンダ付けできるのでお薦めです。「コム・ピエゾ」という商品名で売られておりこちらは1800円。正確にはこれを少し加工する必要があるんですが、これはかなりの高性能です。更にクリアランスの小さいピアニカやPRO-37V2以外のメロディオンでも収まってくれるで重宝します。当サイトでは一貫してこのピックアップをお薦めします。

コンタクトピックアップ。これをジャックの各端子に付け、ケーブル経由でアンプにつなげるだけで音が出る。
・ジャック
ジャックとプラグの関係は、ネジ穴とネジの関係、コンセントと電源プラグの関係と同じです。差し込む方がプラグ、受ける方がジャックです。
市販のコンタクトピックアップはそのほとんどが「モノラル標準ジャック」か「RCAピンプラグ」のどちらかになっています。前者はギター用ケーブルの受ける側、後者はテレビでお馴染みの黄色・白・赤のステレオと映像端子の差し込む側と全く同じです。
ギターの回路に組まれているものは「モノラル標準ジャック」なので、汎用性を考えるとこちらにした方がいいかなと思います。勿論RCAピンプラグをモノラル標準ジャックに変換できるケーブルもあります。
ギターパーツとしてのジャックは楽器表面にネジで留めることを前提にしています。そのためハンダ付けや配線がやりやすくなっているんですが、鍵盤ハーモニカに使う場合は、楽器のどこかに加工する必要があります。ジャックは一番安いものなら国産ギターメーカーのフェルナンデス製が200円で買えます。
ジャックの場合、対応するモノラル標準ジャックの先が当たる部分がホット(+極)、その反対がアース(−極)になります。ピックアップと直接ハンダ付けする場合は先に当たる端子にホット、その逆にアースをつければいいと言うことになります。
・ボリュームポット
難しく書くと「可変抵抗器」というもので、スピーカーなどのボリュームとは異なり一杯にまわしたところがその音の何も手を付けてない状態になります。ボリュームを絞る=出てくる音にこのボリュームポッドが抵抗して音が小さくなると言うことになります。
このボリュームポットは必ずしも必要なパーツではない上、組むと部品代や手間がかかります。これを取り入れるのは各プレイヤーの趣味や趣向に依存します。勿論楽器とアンプの間に挟む「フットボリューム」というものを使っている方もいます。
ポットは裏から見て3つ端子が出ていて、端子を手前にもってきた時に左から「ピックアップからの入力」「ジャックへの出力」「アース」となっていて、アースとポットの裏を結線する必要があります。
ポットはフェルナンデスの物を400円で買うことが出来ます。お薦めはギターパーツの信頼性の代名詞でもあるCTSというものでしょうか。
・ボリュームノブ
ボリュームポットにつける「ツマミ」です。各社からいろんな製品が出ており、プラスティック製のものから真ちゅう製、形もスピーカーについているみたいなものからドクロの形を模したものまでさまざまです。ギターでもアクセント的に用いたり装飾性の高いパーツでもあります。ボリュームポットと合わせて使うことになるんですが、気をつけて欲しいのはそのノブの取り付けサイズ。国産のものと外国製のものでミリ、インチの差があり微妙に違うので注意が必要です。
・配線材、アース
楽器やエフェクタの回路に手をつける人は得てしてこの配線材にこだわります。この配線材1つで音が変わるからです。とは言っても要は電気が通ればいいので、ここでは詳しい言及を避けることにします。
もし初めて配線をする方で楽器屋さんで一緒に配線材を買う場合は、ベルデンというメーカーの1m巻き300円のものをお薦めします。音質の方は勿論ですが、何と言っても加工性がいいというのがポイントです。
アースと言うのは、電気製品の配線の一部を地面とつなげる(アース=earth=地面)という意味です。過大電流が流れることを防ぐ意味があるのと、音楽的にはスピーカーから出てくるノイズを防ぐという役割もあります。とりあえず配線をする時にはこのアースと書かれてあるものを全て1つの線でつながることになります。
ちなみにどうやって手にもっている楽器の電気が地面に流れているかと言うと、この通している役割をしているのは持っているプレイヤー本人だったりします。つまり体に電気が流れていると言うことなんですが、体に影響しない微弱な電流なのでご心配なく。このアース線は裏カバーが金属製のものならそのカバーの裏側に、プラスティック製のものなら手バンドに付けることになります。