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■用語集
"Sing, R. Sing!"における鍵盤ハーモニカについての基礎用語を集めたミニ辞典です。

-あ-

 ピアニカは楽器を机に置いた時安定するようにスタビライザーが設けられている。これを「足」と呼んでいる。教育楽器としてのアプローチから生まれたものと推測される。

アルコール
 消毒用エタノールのことで、揮発性がある。注射をするときに脱脂綿に含まれているものと同じもので、楽器の表面を掃除するのに役に立つ。購入の場合は「燃料用メタノール」を選ばないようにして頂きたい。また、間違ってもこれらを飲まないように。使用時は換気をしておくと良く、火気厳禁。

唄口
 幣サイトでは主に「マウスピース」と呼んでいるが、楽器取扱説明書ではこうか又は「うた口」と表記されている。楽器屋さんではこちらの方が通りがいい場合もある。

裏カバー
 鍵盤を表とした場合その裏側にあるカバーで、立奏をしている場合は左手が触れているカバーになる。この部分が金属製のものとプラスティック製のものがあり、各楽器の音色を形成する要因の1つと考えることも出来る。

エポキシパテ
 主剤と硬化剤の粘土みたいなものを1:1で混ぜて使うパテ。硬化前は自由に形を整えることができ、硬化後は硬いプラスティックとほぼ同じくらいの固さになる。硬化時間は製品によるが常温で6時間から12時間。金属やプラスティックと言った素材を選ばず貼り合わせたりくっ付けたり出来るので、鍵盤ハーモニカの改造には重宝する。なお、主剤と硬化剤を練り合わせるときは手にメンソレータムを付けていると手にくっ付かずスムーズに作業ができる。

エレアコ
 エレクトリック・アコースティックの略で、アンプを通さなくても実演奏の出来る(アコースティックの)楽器に専用のマイクやケーブルを繋ぐジャックを付け、アンプから音を出すと言うもの。ギターや大正琴で同様のものを見ることが出来る。ライブ演奏をする演奏者を中心に普及の兆しがある。

押しバネ
 押すタイプのバネで、鍵盤ハーモニカの場合ピアニカの唾抜きに使われている。実際にはピアニカの唾抜きは分解できないので、このパーツだけを扱うと言うことは無い。

-か-

空気箱
 名の通り空気を流すための箱型の気室。大抵はマウスピースジョイントと一体成型になっている。この部分を経由して空気は押された鍵盤の裏にあるフリーリードへ行き、発音される。

グースネック
 「ガチョウの首」の意味で、やや長めの立奏マウスピースのことを指す。アルトサックスのマウスピース部分やファゴットのボーカル部分が似たようなものとして挙げることが出来るが、商品化はされておらず欲しい場合は自分で作るしかない。「ミドルショートマウスピース」とも呼ぶ。

結露
 リードに水滴が付く原因のひとつ。息(水蒸気)が冷やされて金属のリードに缶コーラの表面のように水滴が付くもので、リードの錆びやピッチの変動の原因となるため奏者は唾抜きをきちんとする習慣をつけるべきである。

鍵盤楽器
 出したい音の決定を司る機構の1つに鍵盤と言うものがあり、それを有した楽器のことを指す。ピアノやチェンバロの場合は同時に音そのものを出すスイッチとしても働く。よって鍵盤楽器とは「どうやって(何が振動して)音が出るか」について言及しているものではないので気を付けて頂きたい。なお音程決定の機構にはギターやバイオリンの「指板」や金管楽器の「バルブ」などがある。

鍵盤ハーモニカ
 鍵盤にて音程を決定し、息を吹くことでフリーリードを発振させ音を出す吹奏楽器。生まれについては何を祖とするかを含めて諸説あるが、「鍵盤ハーモニカ」という楽器名は小学校の音楽の教科書でこの楽器が取り入れられた時に出来た言葉で1970年以後の話になる。それまでは各メーカーそれぞれ独自の名前の商品(商標)を出していた。幣サイトでは鈴木楽器製作所の「スズキメロディオン」を日本音楽教育の流れで生まれたものとし、その歴史を1961年からとしている。

-さ-

サイドカバー
 楽器の両エンドに付いているカバー。鍵盤ハーモニカのカバー分割には大きく分けて2種類あり、1つがこのサイドカバーを外側に引いて裏カバーを外すタイプ、もう1つが両エンドの表を外して裏を外すタイプになる。幣サイトではそれぞれマウスピース側を「トップ側」、唾抜き側を「エンド側」と表記することがある。

逆手持ち
 立奏で、鍵盤面が上を向く持ち方。手バンドを通常の逆方向から入れる新谷キヨシ氏のプレイスタイルを見て管理人が付けた名前。英語版では「ホリゾンタル」と表記している。対義語は「順手持ち」。

順手持ち
 立奏で、鍵盤面が右手側を向く持ち方。幣サイト内では逆手持ちとの区別のためこう表記することがあり、「普通の立奏」はこちらに当たる。英語版では「バーティカル」と表記している。

鈴木楽器製作所
 静岡県浜松市にある楽器メーカー。ハーモニカを含めたフリーリード楽器や教育音楽用の楽器、ハモンドオルガンを主に扱っている。鍵盤ハーモニカは「メロディオン」を製作、販売している。

スズキメロディオン
 鈴木楽器製作所によって作られた鍵盤ハーモニカ。ラインアップはソプラノやバスを含め他の追随を許さない。国内鍵盤ハーモニカの老舗でもあり、プロスペックを謳ったモデルも出している。立奏マウスピースは通常ストレート型で、他に笛型、トランペット型、PRO-37V2専用(どのモデルにも換装可)がある。

全音
 楽譜関連では特にピアノをやっている人にとっては触れないことは無いというくらい有名。鍵盤ハーモニカは「ゼンオンピアニー」を製造、販売している。

ゼンオンピアニー
 全音の鍵盤ハーモニカ。名前は鍵盤ハーモニカに詳しい人か小学校でお世話になった人を除いてマイナーだが、実は使用者からはいい音色をしていると評判である。マウスピースは立奏が笛型、卓奏も口を咥える部分がポリスホイッスルのように持つ形をしている。ソプラノモデルもある。

セミハードケース
 メロディオンPRO-37(V1)、PRO-37V2の専用ケース。それぞれハードケース寄り、ソフトケース寄りの革製のケース。V1のものは仕切りが付いていて他のメロディオンを入れることが可能、V2のものは卓奏ホースを収納する専用のスペースが設けられている。

-た-

卓奏
 「たくそう」と読み、卓奏用ホース型マウスピースを用いて演奏することを言う。こちらは特に楽器を机などに置いて演奏することを指すのだが、幣サイトでは口に卓奏マウスピースを噛んで咥えて楽器を左手に持ち演奏することや卓奏マウスピースを咥えて膝の上に楽器を立てて両手で演奏することも卓奏としている。

中空ブローケース
 鍵盤ハーモニカのハードケースはほぼ全て中空のプラスティック製ケースになっていて、卓奏時にこのケースを譜面台代わりに出来るようになっている。確実に楽器を守ると言う機能から見れば実によく出来ているが、大きく持ち運びづらいためネットオークションではよくこのケースを入れる手作りのカバンが売られている。

唾抜き
 空気箱内に溜まった水滴や息(水蒸気)を抜く行為、及びその機構。ピアニカのボタン式、メロディオンやピアニーのレバー式、PRO-37V2やメロディカピアノ36等のキャップ式の他、旧型メロディオンやバスメロディオンに採用されている半ボタン式のものが確認されている。

手バンド
 立奏やホースを用いて立って演奏する場合に使う、左手で楽器を支えるためのバンド。「ハンドストラップ」、「ストラップ」とも呼ぶ。大人の鍵盤ハーモニカ奏者が頭を抱える問題の1つである。

-な-

ネックストラップ
 首から提げるストラップ。普通鍵盤ハーモニカは立奏時左手で支えるためネックストラップは使わないはずなのだが、ピアニカにはストラップ用と思われる穴があり、実際ここに紐を通して首から掛けて音楽会に出ていた。「足」と同じく教育楽器としての機能の1つと考えられる。

-は-

バーティカル
 立奏で、右手側に鍵盤面が向く持ち方。英語表記は”Vertical"で、「垂直の」と言う意味になる。エンド側サイドカバーが地面に対して垂直になるのでこういう表記をしている。元々は幣サイト英語版で表現するために管理人が作った言葉である。日本語表記は「順手持ち」。

ピアニカMPカスタム
 メロディオンにピアニカの笛型マウスピースを付けようという発想から生まれたマウスピース。ジョイント部分をメロディオンのもの、本体をピアニカのものを使いスチロール系接着剤で接着したもの。実際メロディオンには笛型のものがあるのだが、両者はやや使い勝手が違うのでピアニカのマウスピースが好みでメロディオンを吹きたいと言う方は作ってみて損は無いと思う。

引きバネ
 引っ張るタイプのバネで、鍵盤の戻り機構に使われている。鍵盤の支点部分にあるツメとフレームにあるツメの両方に引っかかっている。

ピッチ
 ここでは音の高さのことを指す。「ピッチ調整」と言うのはそれぞれのフリーリードの音をほんの少し高くしたり低くしたりする調整のことである。具体的にはフリーリードの先か根元を棒ヤスリなどで削るという作業をする。かなりシビアな作業になるため慣れと忍耐が必要になる。なお、楽器を分解することを含めて改造調整の類は各自自己責任の元行っていただきたい。

ブイツウ(V2)
 現行のスズキメロディオンプロモデル、PRO-37V2の通称。幣サイトでこの単語が出てきたら間違いなくこのモデルを表しているが、割と普及している言葉なので鍵盤ハーモニカを扱っているサイト様ならこれだけで通じるはずである。

ブイワン(V1)
 生産終了になっているメロディオンPRO-37の通称。生産時期はかなり短かった。

フラッター
 「羽ばたき」の意味で、巻き舌を利用したトレモロ音を鳴らす奏法。鍵盤ハーモニカでも使用可能であると言われているが、具体的な報告例は無い。

フリーリード楽器
 「リード」と呼ばれる極薄の金属片を板に載せた「リードプレート」を空気によって発振させて音を出す楽器の総称。鍵盤ハーモニカの他にはハーモニカやアコーディオン、リードオルガン、バンドネオン、笙などがある。
誰にでも容易に音を出せるというメリットがあるが、細かい音程合わせや息に対する反応の良さを調整するために楽器を分解してリードをいじる必要がある等のデメリットもあり、シビアなチューニングを要する音楽にはあまり迎合されない傾向がある。

フレーム
 楽器の骨格部分。この部分にほぼ全てのパーツが留められている。かなり複雑な構成になっており、フレームから全パーツを外すことが難しい上このフレーム自体の掃除も困難を極める。長く使っていると息の出口辺りからカビが生えるので、もしそうなった場合はオーバーホールとまでは行かなくてもカバーを外して綿棒等で掃除することをお勧めする。

ベンド
 音を「曲げる」テクニック。実際には息の過大入力によるリードの歪みを利用する。具体的なやり方としては鍵盤を1〜2mm押さえて口をすぼめて思い切り吹くと言うものである。楽器のセッティング次第ではやや容易に出せるが、鍛錬が必要なテクニックであることに間違いはない。

ホース
 卓奏マウスピースの通称。「卓奏ホース」とも呼ばれる。

ホーナー
 ドイツの楽器メーカーで、主にアコーディオンやハーモニカなどのフリーリード楽器を扱う。「ブルースハープ」は10穴ハーモニカの代名詞としてあまりにも有名。鍵盤ハーモニカはメロディカを生産、販売している他、クラビオーラやエレクトラメロディカなど生産終了になったモデルも多い。

ホーナーメロディカ
 メロディカはいくつかの種類があり、鍵盤ハーモニカになっているものと鍵盤がボタン式になっていて楽器が縦笛のようになっているものがある。最高モデルは「メロディカピアノ36」というもので、愛好者は多い。メロディカピアノの場合はマウスピースがトランペット型と長い笛型(クランク型)の2種類がある。

ホリゾンタル
 立奏で、鍵盤面が上を向く持ち方。英語表記は"Horizontal"で、「水平の」と言う意味になる。エンド側サイドカバーが地面に対して水平になるのでこういう表記をしている。元々は幣サイト英語版で表現するために管理人が作った言葉である。「逆手持ち」とも表記する。

-ま-

マウスピース
 口と接触させて楽器内に息を吹き込むためのパーツ。大抵の管楽器のマウスピースはそれ自体が音を出せるのだが鍵盤ハーモニカの場合音を出す部分が既に楽器内にあるため純粋に息を通すためのパイプとしての役割を果たす。ホースになっている卓奏用と短い立奏用の2つがあり、特に立奏用にはストレート型、笛型、トランペット型など種類が多い。どれを使うのがいいというセオリーは無く、これは各奏者の好みと判断に委ねられる。なおマウスピースを付けずに演奏することも可能である。「唄口」とも呼ぶ。

ミドルショートマウスピース
 「グースネック」の別名。広くイメージされている形や言葉の普及率を考えるとグースネックの方が通りはいいが、幣サイトのものはこちらが的を得ていることになる。実用化されていないのでどちらを呼んでも問題は無い。

-や-

ヤマハ株式会社
 日本が誇る世界の楽器メーカーで、恐らく音楽をやっている人間でヤマハの製品を触ったことのない者は居ないであろうと言える位の幅広い分野の製品を扱っている。鍵盤ハーモニカは「ヤマハピアニカ」を製造、販売しており、文字通り鍵盤ハーモニカの「代名詞」となっている。

ヤマハピアニカ
 ヤマハの鍵盤ハーモニカ。「鍵盤ハーモニカって、ピアニカのことですか?」と聞かれるほどメジャーな楽器である。立奏マウスピースは笛型で、オフィシャルの資料では逆手持ちと普通の持ち方の2つが確認されている。37鍵ピアニカはオンラインで見る限り抜群の普及率を誇っている。

リード
 スペリングは"reed"で、クラリネットやサックスなどの「シングルリード」、ファゴットやオーボエ等の「ダブルリード」が主なものだが、鍵盤ハーモニカでは「フリーリード」というものが用いられている。いずれのリード楽器も全てこれらのリードから音が出ている。幣サイトではフリーリードを単にリードと呼ぶことがある。

リードプレート
 フリーリードが載ったプレート。リードはその楽器の鍵盤と同じ数だけ載っており、リードプレートは3枚ほどに分割されて楽器のフレームにネジ止めされている。このサイトで言う「リード交換」というのは「リードプレート交換」と言う意味である。

立奏
 「りっそう」と読み、windowsでは変換で出てこない。短いマウスピースを用いた演奏のことだが必ずしも立たないといけないというルールは無く、座っていても立奏用マウスピースを用いていれば立奏ということになる。メリットは息のスピードと表現の付けやすさ、パフォーマンス性の高さ等で、デメリットは鍵盤視認性の悪さが挙げられる。なお立奏時の持ち方は2種類あり、鍵盤が右手側に来るもの(英語版では「バーティカル」)と鍵盤の面が上に向く通称「逆手持ち」(英語版では「ホリゾンタル」)がある。

レスポンス
 「反応」の意味で、ここではフリーリード(発音部分)の息に対する反応を現す。作業そのものはフリーリードとリードプレートとの開きを大きくしたり小さくしたりすることで行われる。なお、やはり楽器を分解することを含めて改造調整の類は各自自己責任の元行っていただきたい。

-わ-

(No Item)



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