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■鍵盤ハーモニカは何故鳴るのか、そしてなぜ鳴らないのか
 鍵盤ハーモニカという楽器がフリーリード楽器と呼ばれる楽器であることは既に何度か触れていますが、そのフリーリードがどういう理屈で音を出しているか疑問に思ったことは無いでしょうか。

 フリーリード(リード片)はリードプレートに1点で固定されており、もう片側が上下に自由に動くようになっており、ここから「フリー」リードと呼ばれています。
 プレートのリード片が付けられている真下には動くリード片が通過するためのスリットが設けられており、空気(鍵盤ハーモニカなら吹く息)によってそのスリットの中に入っていきます。  リード片は金属製で、「元の形に戻ろうとする力」が働きます。スリットの中に入ったリード片の端はこの力により押し返され元の形に戻り、スリットから出ます。そしてまた空気によってスリットに入って出て……という動作を高速で繰り返すことで音が鳴る仕組みになっています。

 このことからいくつかのことが分かります。まずは音量について。
 音量と言うのはこの振動が大きいか小さいかということになります。息を強く入れるとそれだけ振れ幅=動く距離が大きくなり結果音が大きくなります。

 次にレスポンス。リード片とプレートの間隔でリードの息に対する反応が変わりますが間隔を大きくすると「元の形に戻ろうとする力」は大きくなります。押しバネを無理矢理引っ張って伸ばしたものは元のものに比べて圧縮するための力が必要なのと同じ理屈です。そのため下のことが言えます。
・間隔が狭い→押し返すが弱い→強い息を入れるとスリットに入ったリード片が戻って来れない
・間隔が広い→押し返すが強い→弱い息を入れてもリードそのものが動いてくれない

 そしてピッチですが、ピッチが変わる条件は2つあります。まずはリード片を削ること、もう一つは息の量です。リード片の先を削ると振動しやすくなる、つまり早くなって音程が上がり根元を削ると逆に音程が下がります。そしてフリーリード楽器の特徴として一定以上の強さの空気を送るとピッチが下がるというものがありますがこれは空気の力が強すぎて振動が少し妨げられているということが考えられると言うわけです。

 逆にリードが鳴らない理由は単純で、この振動が何かによって妨げられているからです。具体的には水滴の付着、食べかすなどの異物の付着、もしくは錆びてしまってリード片とプレートに錆が溜まっている、というものが挙げられます。
 


鍵盤ハーモニカのWebサイト"Sing R. Sing!"
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